小畑健 スペシャルインタビュー
【第5回】NEVER COMPLETE―画業30年で至った境地

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自身も期待を寄せる
「NEVER COMPLETE」

――今回の原画展では、時間の制約に縛られず完全に好きなものを描く「NEVER COMPLETE」が執筆されます。この試みについて最初、どのように感じましたか?

小畑 そのコンセプトが一番ぐっときました。ワクワクしているのと同じくらい「自由と言われると、何も描き出せないのでは」という不安もありますが、この「NEVER COMPLETE」をやらせてもらうことで、全部ではないかも知れないけれど、今までの悩みから解放される可能性があるのではと考えています。でもジレンマを感じずに描けたとしても、外から見たらいつもの絵で「あれ、これいつもと一緒じゃ?」となるかもしれない(笑)。ただ自分が「描きたい!」と思える原動力をずっと持って描き続けられたら、できたものは代わり映えしなくても、モチベーションを持って描き続けられたという幸せを感じられるのかも知れないと思っています。

創作描きおろし「NEVER COMPLETE」 【コンセプト】
「NEVER COMPLETE」
いつまでも描き続けることのできる、終わりを決めることのない1つの作品。締切や漫画という制約を超えて挑むイラストレーション。
【展示概要】
複数にパーツが分割され、棺の中に人物が横たわる構図は、パーツ自体の描き換えや、位置を組み替えることでその姿全体をも自由に変えていく。人物の表情、色、全てに決まりごとは無く、描きながらに変化する。
【パーツ数】
17パーツ ※初期設定段階
【サイズ】
高さ1950mm × 幅(最大部分)750mm (最小部分)420mm
※初期設定段階
【画材】
鉛筆・コピック等 を予定

――東京での会期中、「NEVER COMPLETE」のライブドローイングにも挑戦される予定とのことです。ファンの前での執筆となりますが、プレッシャーはありますか?

小畑 プレッシャーもありますが、自分が描いて皆さんが喜んでくれるなら…できる限り頑張りたいと思っています。…とはいえやっぱり見られていると、多分描きにくいです(笑)。小さい頃、休み時間に絵を描いていたら友達が机の周りに集まって見ていたので、それを思い出しながら描けば何とかなるのかも知れないです(笑)。

――それでは最後に一言お願いします。

小畑 今回「NEVER COMPLETE」というテーマで絵を描かせてもらうことになりましたが、前から漫画以外に自分がやりたいこととして、大きな絵を描いてみたいというものがあり、それが今回実現できそうです。どういう絵になるのかは自分でも分かりませんが、楽しんで描いていきたいです。皆さんにも見て頂けたら嬉しいです。

そして小畑の探求は続く
膨大なる過去の足跡、そこから拓かれる新境地…
すべては「小畑健展 NEVER COMPLETE」にて!!